
<装置概要>
ボイラチューブは、酸化スケールやエロージョンコロージョンなどにより減肉します。その肉厚を現場で測定するには、従来から圧電素子を使った反射エコー方式の超音波装置が用いられております。しかし、酸化スケールなどの付着したボイラチューブの肉厚を測定する場合、超音波の伝搬をよくするために表面をきれいにする必要があり、かつカップリング材を使うなどという作業も必要です。本装置は、EMAT(電磁超音波発生素子によって電磁超音波を測定対象の金属内部で発生させ、共鳴によって大きな振動を得る)という電磁超音波共鳴法(EMAR:Electro-Magnetic Acoustic Resonance)を具現化した共鳴スペクトル装置です。肉厚は、共鳴スペクトルの間隔から計算できます。そして、面倒な前処理が不要です。
この共鳴スペクトル装置は、多目的な非接触・非破壊測定が可能なため、肉厚以外に応力、内部摩擦、材料劣化、弾性定数などへの適用可能性(大阪大学大学院基礎工学部平尾・荻研究室研究成果)を秘めております。このため、弊社では標準的な共鳴スペクトル装置の製作以外に、お客様のご要望に応じた装置開発も進めてまいります。
<標準仕様>
バースト波出力、時間 0〜600Vpp、max.200μs
測定周波数範囲 0.5〜5MHz
ステップ周波数 min.1kHzピッチ
積分時間 max.200μs
筐体寸法 370mm幅×280mm奥行き×200mm高さ、重量 9.5kgw
電源 100V×約3A、冷却ファンなし
<主な測定対象>
二層材の各層厚さを同時に評価
ボイラ管の母材とスケールの厚さを同時に評価<(特許申請)
二層材の剥離検出
構造物などの残留応力測定
各種プラントの劣化診断 など
|